Kuala Lumpurから車で南へ進むこと約3時間、マレー半島南部にある世界遺産の街Malaccaへやって来た。この地の最大のポイントは過去にポルトガル、オランダ、イギリスの統治が続いたために西洋と東洋の文化が共存している点である。
街が世界遺産なだけに見応え満載なこの地域。
はじめに向かったのはマレーシア最古の中国寺院、チェン・フーン・テン寺院。マレーシアの民族構成に欠かせない存在である中華系民族にとってこの寺院は特別な場所であるといえる。
日本人留学生に同伴する3人の女性のうち1人は中華系マレーシア人、2人はマレー系のイスラム教を信仰するマレーシア人であったのだが、中華系マレーシア人の女性は熱心に寺院に手を合わせる姿が印象的だった。
一方で、イスラム教を信仰するマレーシア人女性は寺院に足を運ぶことはタブーな行為であるらしく寺院の外で我々を待つ形であった。
私は日本で新年のあいさつに寺に足を運ぶこともあれば、クリスマスにチキンを食べる習慣もある。宗教と習慣は密接に関わっている部分がありそれぞれをカスタムした慣習を持つ私は奇異な存在であろうか。
自身の信仰する宗教の決まりを守り慣習化しているマレーシア人女性の姿は決して日本で見ることはできなかっただろう。
極めて興味深いシーンに立ち会うことが出来た。
次に向かったのはセントポール教会跡。オランダ広場から丘を登ること数分、たどり着いたのはカトリック教会跡であった。ヨーロッパの雰囲気を彷彿とさせるこの跡は1521年にポルトガルによって建てられ多くの観光客で賑わっていた。
昼に足を運んだ際、宗教による慣習の違いや歴史ある姿を目に焼き付けることが出来た。
日が沈み夜になるにつれて町の風景は全く異なるものとなった点がとても面白かった。
歴史ある世界遺産街に多くの露店が立ち並び数多くの商品が並んでいた。さらにライトアップされた川沿いにはグラスを片手に夜景を楽しむ観光客の姿があった。
私が生活している地域とは異なる雰囲気のこの地のナイトマーケットは比較的清潔であるが、値段はやや割高に感じた。
それにしても煌びやかな街並みは街そのものがアミューズメントとなっており眠ることを知らないそんな雰囲気であった。
街や人が元気でエネルギーを感じたMalacca旅行1日目。
Malaccaは海沿いに面しているためビーチサンダルや水着は持ち物に欠かせない。
加えて川沿いのレストランは是非とも足を運ぶべきだ。
音楽に合わせて踊るも良し、
美味しい食事を堪能するも良し、
ライトアップされた川沿いを見つつ物思いに耽るも良し、楽しみ方は無限大である。
※参考文献
・マラッカ政府観光局「Malaysia Jruly Asia」マラッカ政府観光局ホームページ、発行年不明、https://www.tourismmalaysia.or.jp/area/melaka_01.html(2022年10月10日)