働き方

独立行政法人 労働政策研究・研修機構によると
マレーシアの法定労働時間は1日8時間、週48時間を超えないこと、示されている。

マレーシアにも労働基準法が存在していることを知り、日本でマレーシアの現状が存在しているならばストライキが発生するのではないかと思う。
というのも、
私がよく行く店の店員の顔ぶれは変わることが無い。店員はいつ休んでいるのか、彼ら彼女らの健康状態、睡眠状況、生活を覗いてみたくなるほど常に仕事に従事している。

日本でこのような状態が存在しているのならば従業員は肉体的にも精神的にも疲労困憊するはずだ。
マレーシアにおいても休みのない職場に怒りをきらす従業員も少なからずいるはずなのだが、至って彼らの表情は淡々としている。

今回この文で私が示したいものは、日本とマレーシアの職に対する厳格さについてである。
良くも悪くもマレーシアの店員は適当である。

スマートフォンでゲームをしながらレジ打ちを行う
歌いながら袋詰めをする
勿論、「Thank you」と言われないこともある。

比較して、
日本ではお客様を大切に扱うことが重視され店員はほぼお客様の言いなり、とでも言えるかのような実態が存在していると私は考える。
私はコンビニエンスストアで勤務していた経験があるのだが、
ミスをすればお客様から怒号が飛ぶし、
理不尽な要求を飲み込まなければならない時もあった。

マレーシアに来て適当な店員に不満を感じることはなく、こんなもんでいいのかというのが私の感想である。

本来であれば
商品を提供する店と、商品を提供してもらう消費者との間に
客を神様のように扱わなければならない理由は存在しないと考える。
今日、様々な商品の普及により選択することが可能となった消費者と店のバランスは崩れていると感じる。

マレーシアの店員を見習ってよい意味で
適当に職に従事することは決して悪いことではないと感じる。
日本のおもてなし精神は時として自分自身を苦しめる。
日本にもこんな適当でも許される雰囲気があったならどれほど良いものであろうか。
もしそんな状況に苦しんでいる人がいるのなら肩の力を抜いてほしい。
適当でも許される世界が日本に訪れることを切に願う。

参考文献
独立行政法人 労働政策研究・研修機構「4.賃金・労働時間・解雇法制」独立行政法人 労働政策研究・研修機構ホームページ、2013年、https://www.jil.go.jp/foreign/basic_information/malaysia/2013/mys-4.html(2022年10月29日)